川本さんは 冴子と 同い年で 地震の時に 勇治と 川本さんの娘を 同じように助けようと 頑張った戦友です。 燃えていく店の中に 勇治たちがいるところを 見ていた仲間です。 川本さんは 「この手紙を 子供に 渡さない限り 冴子の心は 天国に行けない」と 考えました。 川本さんは ずーっと 悩みました。 「私が 直接渡して 事情を説明するしか 方法は ないと思いました。 次の日曜日 登の家を 川本さんが 訪ねました。 登の母親が まず出てきました。 川本さんが 事情を説明しましたが 母親は 「家には関係ない」と 言って 受け取ってくれませんでした。 そんなやりとりをしていると 中から 冴子の 娘が 出てきました。 母親が 亡くなったと聞いて 少し驚いて手紙を 受け取ってくれました。 娘は 手紙を 開いて 読み始め涙を流しました。 弟も 帰って来てから 読みました。 ふたりは もう少し 早く読めばよかったと 思いました。 「冴子の人生は」は 終わります。 波乱に満ちた 冴子の人生は なぜこの様な 結末なんでしょうか。 普通は もうひとつの冴子の人生 パート1 のようになると思います。 ____________________________ このストーリーの 「最後の 子供に送った手紙が 受取拒絶で帰って来て そして 癌で亡くなった」方を 私は 知っています。 そんな事実だけを 大きく膨らませて この物語を 書いてみました。 救いようのない様な この結末を 私は 残念に思っています。 だから もうひとつの冴子の人生を 書いてみました。 パート4まで 書く予定です。 あくまで 予定ですので 書けるかどうかわかりません。 それと 最後の手紙には どのように書かれていたのか 知りたいところです。 パート4で 明らかにするつもりです。