ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その2

登の家の
道路を隔てた
工場は
平炉メーカーで
平炉を開けたとき
煙が建物全体から
出てくるのです。

もう
殆ど見えなくなるくらいです。

一日に
何度かあるのです。

平日は
洗濯物を
外に干すことができないと
登の母親が
言っていました。

薫子と登の両親は
戦後のベビーブームの時に生まれ
子供を出産していました。

薫子と登とは
第二次ベビーブームの
子供達です。

幼稚園小学校中学校と
登は
たくさんの同級生がいました。

登の住む街では
新しい
小学校が新設され
その初めての
新入生となりました。

登は
小学校では
成績は
パッとしません。

両親は
共働きで
帰ったとき家にいなのを
良いことに
あまり勉強をしなかったためだと
登は思っていました。

学校では
目だ立たない子供でした。

友達もなく
存在感が薄いという感じでした。

薫子は
田舎の学校にしては
たくさんの同級生がいて
先生の指導がよかったのか
クラス一丸で
勉強やスポーツ・学級活動していました。

その中で
薫子は
中心的な地位でした。