ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その3

小学校の5年生の時
交通安全のための
活動がありました。

薫子の小学校の周りは
田んぼばかりで
車も殆ど通っていなかったのですが
都会に出たとき
困らないようにと
管轄の警察署が
企画したものでした。

小学校の前に
唯一
横断歩道があるのですが
横断歩道の渡り方を
警察官が
「にぎにぎしく」教えるのです。

素直な
薫子ですので
超関心を持って
見ていました。

「横断歩道では
手を挙げて
車が停まるのを
待ってから渡りましょう」と
言って
渡って見せます。

その中で
運転手さんの目を
見る事が
重要だと
大柄の警察官が言いました。

自動車が止まったからと言って
歩行者に気付いているかどうか
わからないというのです。

単に止まっただけかもしれないので
注意が必要だと言いました。

運転手さんが
自分を見ていたら
気が付いていると言うことで
「これをアイコンタクトと言います」と
説明しました。

小学校5年生の
薫子には
「アイコンタクト」という言葉の意味が
よくわかりませんでした。

そこで
質問の時間に
アイコンタクトについて
警察官に聞きました。