ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その31

薫子は
出しゃばらないように
慎重でした。

「出る杭は打たれる」と
小学校の先生に
忠告されていたのを
思い出しました。

控えめが
良いと
薫子は思っていました。

薫子が
入社した頃には
お茶汲みの仕事は
なくなっていました。

お茶を
配って回ると
みんなは
喜ぶでしょうが
それを
批判する人間も
いるかもしれません。

そこで
お茶を入れやすいような
そんな
急須や
ポット
ちょっと高級な
使い捨てのカップを
湯沸かし室から
係長の席の近くの
空いていた棚の上に
置くことを
係長に言いました。

その世話を
薫子がすると言うことで
そんな風になりました。

朝出勤した時
みんなが
お茶を入れるのを
手伝っていました。

お茶の一服で
仕事が
はかどったように
係長は思いました。

一年も経つと
薫子は
支店では
人気者になっていました。


一方
登は
京都の大学へ
2時間弱かけて
通学していました。

同じ京都ですので
ひょっとしたら
登と薫子は
出会っていたかもしれませんが
2人にその記憶はありません。

登の
大学生活は
今までの
学生生活と
全く違って
快適です。

まず
目立っても
いじめられない
叩かれない
ので
快適でした。

それが
普通かもしれませんが
うれしくて
仕方がありませんでした。

勉強にも身が入って
講義は
最前列で
聞いていました。