ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その154クリスマス編その5

薫子は
実際声を出して
陽一君を
呼びました。

そばに寝ている
夏子ちゃんがびっくりして
お母さんを
揺り動かし
「お母さん
どうしたの」と
言ったので
目が覚めました。

『夢だったのか』と
おもいました。

いつもの夢より
リアルだし
第一
話が出来たのは
どういうことだろうと思いながら
心配そうに
夏子ちゃんが見ているのに
気が付きました。

眠そうな
夏子ちゃんを
まず
寝かしつけました。

夏子ちゃんは
すぐに寝入りました。

薫子も
夏子ちゃんの
そばで
横になりました。

しかし
目が覚めて
眠ることが出来ません。

夢だったのか
それとも
現実だったのか
どちらだったんだろうと
考え込みました。

陽一君は
亡くなっているので
現実ではないと思いましたが
でも
夢にしては
リアルだし
亡くなるくだりなんか
私が全く知らないことだし
と思いました。

今日はクリスマス
神さまの
プレゼントかも知れないと
思うことにしました。

陽一君が言っていた
『私が幸せになることを
望んでいる』という言葉を
信じました。

私をあんなに
愛してくれた
陽一君だから
きっと
それは正しいと
思いました。

結局
ウトウトしながら
朝を迎えました。

その日は
木曜日で
薫子は
スーパーマーケットが休みの日です。

朝から
夏子ちゃんを
保育所に送っていってから
日頃出来ない掃除と
洗濯を
手際よくすませました。

10時頃には
年末の大掃除も
終わってしまいました。

昨晩あまり寝られなかったので
ソファに座って
寝てしまいました。

そしたら
夢の続きを
見始めたのです。