ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その153クリスマス編その4

153

夢に中では
いつも
薫子は
話が出来ません。

声が出ないのです。

しかし今日の夢に中では
声が出て
陽一君と
しゃべることが出来ました。

薫子:
陽一君が
なくなった様子が
わかって
良かったです。

私も
陽一君を
愛し続けます。

陽一:
僕を
そんなに
思ってくれて
ありがとうございます。

でも
私を
愛してくれるのは
ありがたいんだけど
私は
もういないんです。

薫子さんが
私を愛してくれても
私は
あなたに応えることは出来ません。

薫子:
私には
陽一君の
思い出があります。
それで
充分です。

陽一:
僕は
私が愛した薫子さんが
もっと
もっと
幸せになって欲しいのです。

私の思い出だけでなく
応えられるものでなくては
、、、

あなたの中の
僕の記憶を
消してしまいます。

僕を忘れて
新しい人生を
送って下さい。

薫子:
私の記憶を
消してしまうって

それは止めて下さい。

陽一君の
記憶がなくなったら
私の
今までの
人生は
何になるのでしょう

それだけやめて欲しいです。

陽一:
ありがとうございます。

それは止めておきます。

でも
私の思い出だけではなく
新しい人生を
送って下さい。

薫子:
そんな事言ったって
陽一君以上に
私が愛せるひとは出てこないし
陽一君以上に
私を
愛してくれる人はいないと
思います。

陽一:
僕が
高いところから
見ている限りでは
ひとりいるみたいです。

きっと
僕と同じ性格で
絶対
僕以上に
薫子さんを
愛していると
思いますよ。


薫子:
陽一君は
そんな人を知っているんですか


陽一:
知っています。

私は
人間じゃないんですよ。

仏様の一員になっているんですよ。

まだまだ修行の身ですが

(段々と
夢の中の
陽一君は
背景の白と
溶け合って
見えにくくなっていきます。)


薫子:
陽一君
陽一君


薫子は
陽一君の名前を
何度もよびました。