ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その164

いつものように
強い口調で
美奈子さんに言われてしまうと
従うしかありません。

一番奥の
家主さんの家に
逆戻りです。

家主さんに
バツが悪そうに
もう一度挨拶して
上がりました。

美奈子さんの言うのには
聡さんが
昆虫採集のために
旅行に出るので
必要なものを
実家に取りに来たのです。

それに合わせて
薫子にも
会う約束をしていたのです。

美奈子さんが
荷物を探している間
何もやることのない
登は
家主さんと
また、また
とりとめもない
同じような
話をしていました。

聡のもとの部屋から
荷物を
取り出して
一応
その用事は
終わりました。

薫子に
電話をして
家主さんの家に
来るように頼みました。

しばらくして
薫子さんが
夏子ちゃんを連れて
やって来ました。

美奈子さんの持ってきた
チョコレートケーキを
みんなで食べることになりました。

美奈子さんは
正式に
登を
薫子に紹介しました。

薫子は
名前は知りませんでしたが
何度も会っていて
「鍋の人は登さんなんだ」と
心の中で思いました。

登さんは
楽しくて
面白い人だけど
美奈子さんは
なぜ
登さんを
私に紹介するのだろうと
思いました。

それから
美奈子さんは
家主さんには
少し大きめの
リボンをかけた
チョコレートを
登には
明らかに
義理チョコを
そして夏子ちゃんには
可愛い
チョコレートを
渡しました。

大きさの違いが
際立っていたので
話が
また盛り上がって
みんな笑顔になりました。