ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その217

家長を
退いても清左衛門の
家での発言は
絶対です。

清左衛門の
仕事に対しての
方針
今時で言えば
経営方針は
父親から受け継いでいます。

「一人前の
農家になるためには
最良の道具を
使わねばならない」と
いうものです。

「資本の投下なしに
利益なし」という
原則です。

その方針に従って
新しい農機具を
使っていました。

農耕牛を
小作人の
中で使ったのも
はじめてでしたし
鉄製の鋤を
使ったのもはじめでした。

明治時代の
中期になると
いろんな新しい農機具が出てきます。

草取りの道具も
買ったのも
はじめてでした。

それまでの草取りは
腰をかがめて
1本1本抜いていく方法でした。

新しい草取り器は
尖った車が
多数付いていて
それを
田んぼの中を押すと
草が
えぐれて
取れていくというものです。

相当
力がいりますが
腰をかがめなくてもいいので
楽ですし
何しろ
早いです。

取れない部分も
ありますので
あとから手で
取る必要になりますが
今までの
5倍くらいは
早いくなります。

野田家は
良い道具と
新しいものを使うことで
能率を上げて
省力化していました。