ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「順子」その41

告知は
告げられる方はもとより
告げる方も
精神的に大変です。

何度もしても
順子は
慣れません。

そんな告知を
どのようにすべきか
問題だったのです。

告知に
時間を費やしていると
患者は
ドンドン貯まってきます。

噂が噂を呼んで
名医として
評判になると
ますます
患者が増えて
その中に
不治の病の人も
増えて
告知のための時間も
増えると言う
循環です。

朝に始まった診察は
夕方になっても
まだ終わりになりません。

看護師や
事務員たちは
不平を言っていました。

昼ご飯も
早くすませて
診察に励みました。

暗くなると
待っている患者の中には
帰るものもいたのです。

そこで
順子は
考えました。

先ず
待合室で
選別して
簡単な病気は
即
適切な診療科へ
告知や
未知の病気を持っているものだけを
診察するという案です。

すぐにやってみました。

簡単な病気の人には
好評でした。

待つ時間も
短縮できて
大方の人には
好評でした。