正弥: 悩んでいるのは 千香さんの方でしょう 千香: 私が悩んでいるの 今は何も悩んでいないよ 正弥: それはわかっているけど ちょっと前 悩んでいたでしょう 千香: そのことわかったの わかっていないでしょう 正弥: やっぱり悩んでいたんだよね 調べはついているんだよ 千香: 何調べたのよ 正弥: 僕には シンジケートの後ろ盾があるんだよ なめてもらったら 困るな いつもいつも 優柔不断な僕じゃないんだ 千香: そんなこと思っていませんよ ごめんなさい 隠していて 正弥: 転勤をなぜ断ったの 私のため 千香: そうかもしれないけど そうでもなかもしれない きっと私のため 正弥: どういうこと 千香: 正弥さんが 嫌な思いをしたら 私は それ以上に 嫌な思いをするわ あなたの幸せは 私の幸せだから あなたと一緒が良いのよ だから私のために 断ったの 気にしないでね 隠していてごめんなさい