ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「突然30年前に戻った順子の場合」その35

翌日
野村は
まだ熱がありました。

朝食は
特別に
おかゆをお願いしました。

おかゆと
梅干しでした。

同じホテルに
3泊の予定になっていたので
9時までお部屋で寝て
それから
観光タクシーで
近くの病院に行きました。

先生のご診断は
食中毒と言うことで
お薬を飲んで
水分取って
ゆっくり休むように
と言うことでした。

その日の予定は
すべてキャンセルして
眺めの良いホテルの
窓際で
野村は
一日寝ていました。

もちろん
順子は
介護のために
同じお部屋にいました。

野村と
順子は
ボーとしながら
沖縄の
景色を
飽きるまで眺める機会を
得たのです。

順子は
ちょっと笑ってしまいました。

「前の世界と
こんな所まで
同じなんだ。」
と心の中でつぶやいてしまいました。

窓から見える形式が
前の世界と
全く同じだったんです。

ほらあの自転車の少年
きっと転ぶよ
と思ったら
転ぶのです。

犬が猫を
追いかけるところまで
同じだったので
不思議でした。

順子は
前の世界に
本当にいたのか
それとも前の世界は
夢の中の出来事だったのか
わからなくなりました。

そんなことを考えつつ
ちょっと
気分が良くなった野村と
クイズでもしようと言うことにしました。

窓から見る景色を
互いに予想する物です。

次にくる車は何色だとか
自転車は前かご付きだとか
たわいもないことを
当てるのです。

順子は
前の世界で見ているのですが
そんな細かいことまで覚えていないので
野村との勝負は
五分五分の引き分けでした。