癌とわかって 順子と野村は ホッとしました。 医師の説明では ごく初期で 手術が充分に間に合うと 言っていました。 安心しました。 順子が言うには 前の世界では 約1年後に わかって 手遅れになると言うことでした。 1週間後 野村は手術をします。 手術後の説明でも 摘出した胃の一部を 見ながら 裏まで癌がないと言うことでした。 しかし麻酔が覚めて ICUで面会した野村は 「痛い 痛い こんな痛いなら 死んだ方がまし 、、、」 と野村は悲痛な声で 言っていました。 順子は 可哀想だったけど 順子は 「残念でしたね あなたは 死ねません。 生きるしかありませんよ 何年も何十年も 私と一緒に 生きるのよ」と 笑いながら 答えました。 野村も 笑おうとしたのですが お腹に響いて 痛いので 笑いを かみ殺していました。 3日後に ICUから出て 6人部屋に変わると 看護婦さんが 早くトイレに行って 運動するように 野村に言ったので これも痛い思いをしながら トイレに行っていました。 つらい入院も 1週間後には 痛くなくなりました。 そして 2週間後に 退院の運びとなります。 2週間分の抗がん剤を受け取り 家に帰ります。 安全を見込んで 胃を全摘してしまったので たくさんを一気に食べられないの ちょっとずつ食べていました。 それと 麺類は 詰まって うまくおなかの中に入らないので うどんやラーメンは 順子は作らないようにしていました。 前の 経験がありますので 食事は 順子は バッチシ作れました。