ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「妖精の休日」その18

診療所の
若い女の先生が
やって来て
診察を始めました。

当時としては
珍しい
血圧計で測って
そして
「血圧が高めですね

中風です。

安静にしておいて下さい」とだけ言って
注射も
薬もなく
帰って行きました。

いまなら
脳MRI薬剤投与リハビリですが
お手上げの状態でした。

湖子は
それを見ていて
妖精の力を
使おうかと思ったのですが
人間界のありのままを
見る事が
大事だと思って
父親には
悪いけどやめておきました。

悟は
何とか
3日目に
意識が戻って
少しばかりの食事をしました。

大小の便は
発病の時から
オムツです。

何度も言いますが
今のようなオムツがないので
弥生は
相当な努力です。

湖子も
幼い手で
手伝いました。

何でもできる
湖子ですから
その点は
できたのです。

それから
隣の閑な住人役の
星子と剛も
手伝っていました。

なんとか
一週間が過ぎ
悟は
オムツではなく
オマルと
尿瓶が使えるようになりました。