ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「妖精の休日」その38

減塩食事を
いつもしている
来住家の面々は
和己が作ったシチューが
美味しいと思いますが
薄味になれてない
和己が
美味しいとは
思えないのです。

湖子は
和己は無理をしてまで
従っていると
思いました。

湖子は
和己を
より
いとおしく
慈しむように思いました。

可愛く思ってでも
どのように表現すべきかどうか
湖子には
分かりませんでした。

全知全能の
神に次ぐ才能を持った湖子でも
この場の対応は
分かりませんでした。

それで
平然を
装うことで
何とかしていました。

その場を
湖子は
切り抜けたつもりでしたが
和己は
何か手応えを感じていました。

弥生は
いろんな話を
さんざんしたあとで
「和己さんと
うちの悟生が
結婚したら
みんなで住める
大きな家に
建て替えようと思っています。

その時は
台所は
南向きで
明るいところに作ったら
良いですよね。

和己さんは
どんな家が良いですか

ふたりで
また考えましょうね。」と
言ったのです。

住む家まで
考えているとは
湖子は
思いませんでした。

和己は
ほほえんで
「台所は
女の城ですから
ふたりで考えましょう。

家の中で
一番良い場所が良いですよね。

家族が集まれるような場所
憧れます。」と言う答を聞いて
湖子は
何か大きな感動を
衝撃を感じました。