ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「妖精の休日」その59

いつものように
駅前は
大賑わいでした。

駅の近くにある
大学が
段々と大きくなっていて
学生で
多くなっていました。

駅前には
目新しい
喫茶店もできていて
そこにひとまずはいりました。

そこからは
長瀬の家が
よく見えました。

別に変装していませんでしたが
まったく気付かれませんでした。

以前は
「あまり出掛けないように」という
言いつけから
家から
殆ど出掛けなかったので
長瀬の人達は
長瀬家の新妻がいなくなったことは
知っていても
どんな人か
まったく知らなかったのです。

そんな理由で
喫茶店で
閉店まで
見ていました。

普通に
長瀬家の日とは
生活していました。

社長の夫も
仕事をしていましたし
和己も
世話役が
普通にお母さん役をしていました。

おじいさんおばあさんも
ふつうに
生活していました。

少しは
自分がいないことで
変わっていたら
戻ろうかと
思っていたのですが
残念でなりませんでした。

閉店で
店を出て
駅から
大阪駅に向かいました。

金沢行きの
電車がなくなっていたので
旅館に泊まって
翌朝
金沢へ向かいました。

それ以来
長瀬には
来たことがありません。