剛と星子は
あつかましく
お部屋に入りました。
椅子に座って
話が始まりました。
剛:
あつかましくて申し訳ございません。
母親:
そうですよね
久しぶりの休みなのに
星子:
お手伝いしましょうか
家事のお手伝いは
慣れているんですよ
母親:じゃ
手伝って下さい。
それと
説明して下さい
剛:
話を聞いてくれて
ありがとうございます。
やはり
詳しく言わないと
わかりませんよね
説明します。
私たちは
妖精なんです。
母親:
余計にわからない話しに
なっているんですけど
妖精ってなに
やっぱり
宗教の勧誘?
剛:
私たちが妖精ということは
おいておいて
ある人からの依頼で
申し訳ございませんが
あなたを調べているんです。
母親:
えっ
ある人って
誰ですか
もと亭主とかですか
あの人は
探すわけがないし
剛:
それが誰か
言えないんです
お答えによっては
引き合わせて
わかることになるかも知れません。
母親:
亭主ではないというなら
和己?
剛:
お答えできません。
あなたが
和己さんの
母親であることは
誰にも言っていません。
母親:
よかった
誰にも言わないで下さい。
ところで
和己は
元気なんですか
今はどうしてるんですか
剛:
和己さんは
今は薬学部に通う大学生です。
婚約されています。
卒業と同時に
結婚される予定です。