ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「妖精の休日」その78

結婚式は
盛大そのものでした。

天井の高い
ホールが貸し切られて
行われました。

国会議員や
市長が次々に
演台にたち
演説を
ぶち上げていました。

和己は
何回も
お色直しをしていました。

母親は
親戚席ではなく
友人席に座ってみていました。

式は
3時間に及び
ました。

偉い面々は
あまりにも長いため
帰ってしまい
空席が目立ちはじめていました。

最後の
和己のお色直しの時に
母親に会わすことになっていました。

衣装を着替えて
入ろうとした時に
母親に会いました。

母親の目は
潤んでいました。

母親にエスコートされて
新婦の入場に
スポットライトが
あてられました。

案内のアナウンスは
「新婦の入場」だけで
詳しいことは言いません。

母親に手を引かれて
ドレスの和己の入場です。

拍手がわき
それが
ふたりの涙を誘います。