ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「妖精の休日」その79

光が当たっているのは
新婦だけなので
エスコートの母親は
見ているものには
誰だかわかりません。

新郎のところまで来て
湖子と和己母親は
目があいました。

3人は
感極まって
涙です。

それを見ていた
観客も
理由がわからなかったけど
涙を流しているものも
いました。

母親であることに
気が付いたものは
いませんでした。

知っているものは
少なかったし
宴席が長くなって
お酒を飲んでいて
わからなかったのでしょう。

もちろん
事前に知らされている
父親は知っていましたが
結婚式の
当日には
挨拶できませんでした。

長い宴席は
お開きになって
湖子と和己は
新婚旅行に
大阪空港から
旅立ちました。

母親は
星子が
駅まで送っていきました。

ハワイに着くと
暑くて
英語が話されていました。

妖精の湖子なら
何の問題もなかったのですが
人間の湖子は
日本で
英語教育を
受けただけなので
ハッキリ言って
まったくわかりませんでした。

和己は
湖子が英語が話せると
思っていたので意外でした。