ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「妖精の休日」その111

セカンドオピニオンも
お願いした方が良いと
和己が言ったので
医師に頼んでくれました。

紹介状を
持って
その日は
近くの病院に行きました。

ながく待って
やっと診察が始まり
担当の医師も
同じ診断でした。

ひとつ違うことは
優しく言ってくれたことです。

優しくても
結果は同じですが
やはり優しい方が
良いと思いました。

湖子も和己も
少しだけ
希望が見えたように
思いながら
病院に帰りました。

弥生には
本当のことは言わず
ちょっとした病気だと
言っていたので
見舞いにも
来ませんでした。

手術は
夕方からで
病室に
ストレッチャーで
入っていく時は
和己は
少し
涙汲んでいるように見えました。

手術台の上に
上を向いて載せられました。

天井の無影灯に
血のしぶきが付いているのが
ハッキリと見えました。