創は 例を出されて それしかないと 思いました。 頑張って 言うことにしました。 といっても 高校生ですので 単純に 「話してもいい?」と 言っただけなのですが それがきっかけになって 話すことが出来ました。 そのうえ 偶然ですが 席替えで 隣の席になって ふたりは 急接近となりました。 ふたりとも 同じ電車で 通学したので 一緒にいる時間は 長かったのです。 創は 十詩子のおかげと 大変喜んで 感謝していました。 一気に家族の関係も 良くなりました。 お友達の 女の子もやってきて 「ステキなおうち」と 誉めたので 悟も 上機嫌でした。 夏休み前になると 進路が 話題になりました。 成績が 中くらいの 創ですので 選択範囲は それ程広くありませんでした。