ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

子供の頃の「べんとう節句」

4月3日は、月遅れの
ひな祭りの日です。
わたしの住むところでは、
昭和の30年代初めの頃まで、
この日は、「べんとう節句」と呼ばれていました。
重箱に巻きずし、と言っても粗末なものですが、
を入れて、風呂敷で包み、ござを持って、田んぼにでかけます。
近所の子供たちが一緒にでかけるのですが、
田んぼの畦でござを開いて座り、少し重箱の巻きずしを食べます。
空では、ひばりが、ピーチクパーチク鳴いて、
本当にのどかな景色です。
近くには、菜の花が咲き、西には、六甲山の山並み、
南の方には、遠くに大阪城生駒山がはっきり見えた様に思います。

それから、ござをたたんで、別の場所に移り、
日中そんな風に一日中家のまわりの田んぼを廻ります。

写真では、行っているのですが、遊園地に行った思い出は、残っていません。
しかし、この「べんとう節句」の思い出は、
今も、ひばりの鳴き声と、春霞の風景とが記憶の中にあります。

そんなことで当時は、幸せだったんですね。
貧しかったけど、幸せだったあの頃の思い出です。