ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

引き揚げ者住宅


昭和30年始めの頃まで私の家の北側の窓から
引き揚げ者住宅が見えました。
1kmほど先ですが、
まわりが田んぼがずーっと続いているので、
よく見えました。
戦前は、伝染病隔離病棟だったので、
まわりには、何もありません。
道も堤防からしかありませんでした。
伝染病隔離病棟が、近所の県立病院に引っ越したので、
戦後まもなくから、海外からの引き揚げ者住宅になりました。
作りは、木造で、
一度だけ行ったことがありますが、
6帖で、入ったところが土間になっていて台所になっています。
トイレと風呂は、共同で、同じような長屋が、
3棟建っていました。
たくさんの人が暮らしており、
子供心に大変な所だと思った次第です。
当時貧しかった私がそう思うのですから、
相当な窮状だったのかも知れません。

先に述べた「べんとう節句」の時にも、
この近くまで出かけたように思います。

そんな引き揚げ者住宅も昭和50年頃に姿を消して、
高校のグラウンドになってしまいました。

そんな見聞から、
当時は、私は貧乏でないと思っていたのでしょうね。

無知は、幸せな時もあるように思います。