ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ジョンについて

今我が家には、暴れん坊の愛犬アスカルがいます。
飼い主の全責任ですが、とても暴れん坊です。
番犬としては、それは好都合なのですが、
日々の散歩では、困り果てています。

昭和30年の初めの頃には、
我が家には、ジョンと呼ばれる犬がいました。
その詳しい生い立ちや、その素性は
わかりませんが、ジョンにとって不幸な出来事と
奇跡についてお話しします。

理由は、よくわかりませんがジョンを
遠くに捨てに行ったことがあります。
たぶん経済的な理由だったのかも知れません。
私の兄が
箱に入れて自転車の後ろに乗せられ、
園田からは、数Km離れた川西の山の中に置いてきたのです。

それから数日後の夜9時を少し過ぎた頃のことです。
その夜は、闇夜で
昔の夜は、街灯のような物がありませんので、
漆黒の暗闇です。
家にいると、
「犬の遠吠え」が聞こえるのです。
もの悲しくも、あるいは、歓喜の声にも聞こえる声です。
その「遠吠え」は、徐々に近付いてきます。
母は、「ジョンが帰ってきた」と言いました。
でも夜は、外に出ないのが我が家の習わしですから、
出て確認は、しませんでした。

朝になって納屋を見ると
ジョンが横になっていました。
やっぱりジョンが帰ってきたのです。
その後ジョンは、我が家に死ぬまでいました。
あまり良いものを食べさせてもらっていなかったように思います。
しかし、ジョンは、我が家では、
忠犬として家族のみんなになついて、
死んでいきました。
家族のみんなも忠犬ジョンのことを今も忘れていません。

皆さんの家にも忠犬いますか。
それとも暴れん坊のアスカルがいますか。
忠犬は居ても、アスカルはいませんよね。



飼い主の全責任なのに
アスカルに責任を転嫁し
ごめんなさい