ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「和巳の恋」第2話

ぎりぎりに到着した男性は
大きなカバンを
和巳との間に
どさっと
置きました。

和巳は
「いやだナー
隣の人が
こんな人では
大丈夫かな?」
と心の中で思いました。

和巳は直ぐに頭を切り換えて
試験に集中しました。

『はじめ』の試験官の声に
併せて
和巳は
マークシートに
受験番号と
誕生日をマークしました。

それから
おもむろに
問題集を
開いて
第1問から始めました。

和巳は
試験に熱中していて
隣の男性のことなど
全く忘れていました。

基本情報処理技術者の試験は
その名の通り
基本的な問題です。
午前中の試験は
パズルな様な問題があって
80問を
2時間半かかって解くのです。

和巳が全部の問題に
解答を出したのは
2時間あまりたっと時です。

その時
ふとなりを見ると
横の男性は
もう居ませんでした。

和巳は
『あきらめの早い人だな』
と思いました。
和巳は
試験時間いっぱいまで
見直していました。
そして
何問か
解答を変えました。


一方
和巳に
試験を諦めたと
言われてた男性は
下の花壇のところで
菓子パンを食べていました。

その日は
良い天気の日だったです。

和巳は
試験官がマークシートを
回収して
試験が終わると
用を足して
コンビニ弁当を
問題集を見ながら
食べ始めました。

コンビニ弁当は
ゴミがたくさん出るので
和巳は嫌いだったのですが
ちょうど
冷凍にしていた食品が
なくなってしまったので
コンビニ弁当で
間に合わせたのです。

買ったときと同じくらいの
ゴミを
黒板の所に掛けたある
ゴミ袋に入れ
洗面所で
歯を磨いてから
教室に戻りました。

教室に戻って
席を見ると
隣に
例の男性が
頭を
机に載せて
寝ていました。