ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「和巳の恋」第15話

和巳は
優と一緒に勉強して
優がすごくその名の通り賢いことが
分かっていました。
「しかし先の試験で
優が落ちたなんて信じられない。

何かの間違いかしら、、、
あの時チェックがあんなに多かったもの、

でも
でも
ひょっとしたら
あれって
合った方にチェックしていたのかしら、
多分そうだわ

でも
今更そんなことは聞けないし
それに合格してたら
もう会うこともなかったのだから

これで良かったのだわ

でもこの先どのようにすれば
優と会えるのかしら

やっぱり素直に言うのが
いいのかな
本当にどうしよう」などと
あーだ
こーだと
考えあぐねていました。

そんな悩みがあろうがなかろうが
時間は過ぎて
春の試験の日曜日がやってきます。

表向きは
一度も合格したことのないと言うことで
緊張したような様子をしながら
大学に試験場に
待ち合わせて行きました。

同時に申し込んでも
同じ教室になることはなく
同じ階でした。

ふたりは別れて教室で
秋の時と同じように受験しました。
でも秋の時とは
全く違う余裕でした。

和巳は
80問の問題を
見ただけで
解き方が分かりました。
2時間半の試験時間は要りませんでした。

見直しをしても
2時間弱で
終わってしまいました。

外で待っていた
優と
花壇に腰を掛けて
菓子パンを食べました。
ふたりは
余裕で
試験のことではなく
今度の連休は
どこに行こうかなんて言うことを
話し合っていたのです。

以前は苦手だった
午後の問題も
無難に終わりました。

そして
待ち合わせて
ふたりは帰って行ったのです。