ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「和巳の恋」第16話

和巳と優は
話し合って
大学を出て行くと
秋と同じように
正解を配っていました。

和巳は
優に
少し笑いながら
「答え合わせしない?」
と言いました。

優は
「それはいい考え
もらってこよう」
答えました。

ふたりは込んでいる
列に並んで
正解が書いたチラシを
受け取りました。

それから秋の時に行った
喫茶店に立ち寄りました。

前と同じ席は
なかったので
手前のふたりがけの席に
並んで座りました。

問題用紙と
鉛筆を取り出し
調べ始めました。
2ページ調べたとき
和巳は間違ったところに
チェックを入れるのですが
間違っていなかったので
全くチェックを入れなかったのです。

優の方を見ると
すべてチェックしているのです。

ふたりは顔を
見合わせて
同時に
「あー」と叫びました。
静かな喫茶店で
突飛な声だったので
みんなの視線が集まりました。

ふたりは
声を飲み込んで
下を向き
笑いをこらえるのが精一杯でした。

それから
ふたりは
心の中でやっぱりそうだったのか
と思いました。
でもそれは声に出さず。
和巳は
「もういいよね」
と声を掛け
優は
「全くだ」
と答えました。

問題集と
チラシと
鉛筆を鞄にしまって
ふたりは
ゆっくりとコーヒーを飲みながら
連休に
奈良に行こうじゃないかと言う話を
しました。

もうふたりは
試験とは関係なく
友達になりました。

ふたりは手をつないで
喫茶店を出て行きました。

(この項終わります。)