ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ロフトで南部せんべいをどうぞ 9話

長々と
徹と夕子は
南部せんべいのことについて話をします。
細かいところまで
せんべい屋さんに聞いてきた
知識を
すべて
徹に話したのです。

徹も
普通に考えると
南部せんべいのうんちくなど
聞いて面白いわけはないと思います。
しかしふたりは
本当に楽しそうに
話をしていました。
話が弾んでいたのです。

幼いときは隣同士で
よく遊び
小中高と
同じクラスで
一緒に通学した仲間です。

懐かしかったのでしょう。

最後に徹は
夕子に聞きました。
「夕子は
あの時
何度も君の家に行ったのに
会ってもくれなくて

あんな風に
話さなくなって
卒業して
会えなくなって

それにクラス会や
成人式にも来なくて

ごめんね
今から謝っても
良いかな。」

夕子は
「あっ 
私の方こそ
ごめんね

あの日は
前にも言ったように
歯が痛くて
その上
家の犬が死んでしまって
イライラしていたの。

早退した日は
歯医者さんに行っていたの
その後
歯が痛くて
鎮痛剤を飲んで
寝ていたの

翌日も痛くて
学校を休んじゃったの、、

徹も来ていたと
母から聞いていたけど
痛くて、、、


それから日曜日で学校が
休みだったでしょう。

月曜日に学校へ行くと
何だか話が出来なくて
みんなも避けているようにみえて
話せなかったの。

三年生もすぐに終わって
それっきりになったの。

話さなくてごめんね」
と答えました。

徹はそれを聞いて
「こちらこそごめんね。

これからは仲良くしようね。
ところで
南部せんべい大好きなんだね。
南部せんべいのことは
何でも分かるみたいだし。」
と言いました。

夕子は「本当はね。
岩手に来たのは
南部せんべいを
買いに来たんだよ。
隠しててごめんね。」
と言って笑ってしまいました。

徹も
咳き込むように
笑ってしまいました。
ふたりは止めどもなく
笑い続けました。