会社に行ったふたりは いつものように 着替えて 作業に入るのです。 その前に ラジオ体操をすることになっています。 十詩子は懐かしくなりました。 当時はラジオ体操がうっとうしく思っていたのに 何だか懐かしく ラジオ体操を 気合いを入れて してしまいました。 体が57歳から 27歳に戻ったので 軽く感じたからかも知れません。 あまりにもがんばってするので 冴子は 「真由子が やっぱりおかしい」 と感じていました。 その後 工場長が 朝礼の挨拶をするのです。 それさえも 真由子は 新鮮で 懐かしく思いました。 それから ラインに行って 座り サイレンが鳴って 仕事が始まります。 真由子は昨日やっているので 同じように 作業をしました。 がんばって しました。 昨日 やり始めたのに 割りの 重労働なのに 筋肉痛になっていないのが 真由子には不可解でした。 57歳でも 働いていますが 駅の 売店の店員なので それほど 重労働ではないのです。 真由子は 若くなったことが 何だか 嬉しくて がんばってみました。