ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ロフトで勉強しましょ 23話

ふたりは
『十詩子の部屋 可愛い化計画』に従って
家具屋さんに行きました。

何か考えているものがあって
家具屋さんに行ったのではなく
ただ漠然と
どんなものか見に行ったのです。

阪神尼崎駅前の家具屋さんは大きくて
いろんな家具が飾ってありました。

十詩子は
可愛い家具がないか
敬子と一緒に探して回りました。

猫足の家具なんか
気に入ったのですが
今の十詩子には
買えるだけのものではありませんでした。

展示している家具を
ズーとみて歩くと
カーテンのコーナーがあって
可愛いカーテンが
あったのです。

十詩子:
このカーテン可愛い
こんなカーテン
私のお部屋に
似合うかな

敬子:
そうよね
良いかもしれない
こっちのカーテンも良いんじゃない

十詩子:
本当
こっちの方が良いかも
値段も手頃だし。
でも内のお部屋
カーテンレールもないし
どうしよう

ふたりは悩んでいると
店員がやってきて
カーテンレールが無くても
可愛くカーテンを吊る方法を
教えてくれました。

それで早速買って帰るました。

晩ご飯も食べずに
カーテンを吊ることにしました。

窓の上の
木の部分に
押しピンで
買ってきた
水玉模様のカーテンを
留めていきました。
真ん中を少し重ねて
二枚貼ります。
それから壁側も
ピンで留めます。

それからカーテンの真ん中を
たぐり寄せて
カーテンを留め付けます。

両側に
カーテンを寄せて真ん中を開けると
窓が
部屋の中で
可愛く変身しました。

十詩子は満足でした。
それから
ニコニコしながら
夕ご飯を作って
またニコニコしながら
食べて
満足して
床につきました。

翌日
敬子を呼んで
部屋を
見てもらいました。

敬子:
すばらしいわ
前の部屋とは
全然違うんじゃない
こんな事で
変わるなんて
もっとあるかも知れないね

十詩子:
これで悟さんが来ても
問題ないかも知れませんね
悟さん来るかしら

敬子:
悟さんを
お部屋に呼ぶの
それって
少し
危険じゃないの

十詩子:
危険って?
危険なの
どう危険なの

敬子:
女ひとりの部屋に男の人を
呼ぶんでしょう
それは危険でしょう。

十詩子:
いやーだ
敬子ったら
そんなこと
悟さんにはないわ

そんな話をしながら
十詩子の作った
マメご飯を
ふたりは食べました。