ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ロフトで勉強しましょ 完結編 その9

ふたりの穏やかなクリスマスイブは
過ぎていきました。

十詩子は
翌日一番の電車で
豊岡に向かいます。

毎年正月には
帰っているけど
今年はだいぶ早い目です。

家に帰ると
父親と母親・弟が
工場で鞄を作っていました。

母親:
今年は早い帰郷だね
もう会社は休みなのかい

十詩子:
会社は辞めたの

母親:
どうして
あんなに会社を生き甲斐にしてたでしょう。
結婚もしないで
がんばってきたのに
あと4年で定年退職なんでしょう。
これからどうするのよ

十詩子:
私結婚するの
今日はそのために帰ってきたの

母親:
それは、、、
誰と
結婚しないと言っていたのに
誰と結婚するの

十詩子:
お母さんも
ズーと前に
会ったことがある人よ

母親:
えっ
そう
なんていったかね
さ と る
ていったかな
その人なのかい

十詩子:
えへ
そうなの
奇跡的に再会してね
告白したの
そうしたら
悟さんも
私のことあきらめずに
独身だったの
だもんで
結婚することになったの

正月に
ここに挨拶に来ることになっているの
それで
きょうは
その事前の報告に来たの

母親:
えー
それはよかったね

そういいながら
父親と
弟の所に
走っていきました

弟のお嫁さんや子供もきて
全員から
祝福の嵐です。

2日に来ることを約束して
その日は
急いで尼崎に帰ってきました。

その日も
そしてその翌日も
そしてその次の日も
会いました。
十詩子と悟が大学に行っていた頃のように
毎日会っていたのです。
でも昔より
相当長い時間です。
大晦日なんかは
朝から晩そして
初日の出
そしてその夕方まで
会っていたのです。

そんな長い間会っていても
話のネタは
ふたりには絶えません。

お互いにいろんな話としていましたが
十詩子が
36年前に経験した
クリスマスイブの奇妙な経験も話したのです。

悟は
驚いた様子でしたが
悟には
記憶にありませんでした。


2日の朝
宝塚駅で待ち合わせて
豊岡に向かいました。

車中
悟は
「昔
おいしくないお菓子が
豊岡にあると
言ってたよね。
それがズーと気になっていたんだ。
そのお菓子屋さんに
行くことができるかな」
と十詩子に聞きました。

十詩子は
そんなことまで
覚えているんだ
悟さんは
私とのことを
まったく忘れていないんだと
思うと
なんだか涙が出てきました。

遠回りしたけど
40年前にふたりがあった
あの経理学校の
古い教室の中
その時運命は決まっていたんだと
思いました。

ふたりは
「また経理学校に行ってみようね」
と話し合いました。
そしていま勉強していることも
話し合いました。

豊岡の山や川を見ながら
満ち足りた時間を過ごしました。



私のちょっとした経験を
ふくらまして作ってみましたこのお話は
当初構想の通り
「ロフトで勉強しましょ」完結編をもっておわります。

また
続編が構想できましたら、
書いてみます。

皆様も
専門学校行ってみたらどうですか。
いまも
校舎は立派になっていますが
大阪南森町経理学校あります。