舞は どんな部屋がいいか ミチルにもう一度聞きました。 ミチル: どんなお部屋が良いんでしょうね。 住みやすいお部屋が良いよね。 舞: それを聞いているの 具体的に答えてほしいわ。 ミチル: そういわれても 整理してみようか そういって ミチルは 紙とボールペンを取り出しました。 ミチル: お部屋の条件を 書き出してみましょう。 まず大きさね それから間取りかな 南向きとか バルコニー付きとか関係あるね 舞: 収納・台所の大きさ・洗面器・ それにトイレもあるよね 一番大事な お家賃も関係あるんじゃないの ミチル: そうよね 家賃のことがあるから 大きさなんかも犠牲になるよね。 私は 小さいお部屋が良いな 手を伸ばせば 届くようなところに いろんなものが揃っているの 舞: それって 今の私の お部屋のことを言っているの やっぱりそれなりに 大きいほうが良いよ ミチル: 舞のお部屋私は好きだよ 舞: ミチルとは 決定的な違いがあるね。 ミチル: そうかな 私も一人暮らしをしてみたいな。 、、、 それは置いておいて この書き出した条件で 何が一番 舞には 重要なの 舞: それは家賃ね 家賃が4万円まででないと 生活が出来ないよ。 私のお給料 手取り12万円だよ そのうち 4万円を両親に渡して 残り 8万円で過ごさないといけないの。 食費が 一日800円程度で 25,000円ぐらい それから ガス電気代水道代でしょう ガスが夏は3,000円冬は8,000円くらいかな 電気は夏は10,000円冬は5,000円 水道代は2ヶ月で3,000位かかるらしいの だから光熱費は14,500円 合わせると4万円かかるから 家賃を払うと お小遣いは無くなってしまうの。 絶対条件で 家賃は4万円弱ね ミチル: 厳しいのね お小遣いなしじゃ 舞: ミチルは お金持ちだから 良いけど 服も買えないのよ ミチル: お金持ちじゃないけど 服が買えないのが 困るよね。 舞: 職場では 支給の制服だから いいのよ あれが制服でなかったら どうしましょ ミチル: それから 他にはないの 舞: 勉強し易い所ね 今度のインテリアコーディネーターの試験に 合格したいの 合格したら 資格手当てが 10,000円も付くのよ 10,000円だよ ずーとだよ 妹の受験勉強と 私の受験勉強のために 家を借りるようなものだから 落ち着いて勉強できるところが 家賃に次ぐ絶対条件ね このいただく予定の 資格手当てを 服代にしようと思うの 一万円もあったら 私には十分よ ミチル: 舞は優秀だから 絶対 大丈夫と思うよ 勉強できるためには 勉強部屋みたいなところが必要よね いちいちだして勉強して片付けるのは 大変よね。 やっぱり二部屋居るんじゃない 舞: それは 家賃から見てだめね 40,000円までで 二部屋なんて無理よ ミチル: 他には なんか条件ないの 舞: ちょっと贅沢だけど きれいなところが良いわ それに安全なところで 可愛いお部屋のほうが ミチルが遊びに来ても ゆったりするような所ね ちょっとどころか だいぶ贅沢よね ふたりは そんな話を しました。