ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ロフトで勉強しましょ 完結編 その8

ふたりが
頼んだコーヒーと
ケーキがやってきました。

コーヒーはその店の自慢のコーヒーでしたが
ケーキは
いつものケーキとは違います。

クリスマス用の
丸いケーキです。

ローソクと
チョコレートのサンタさんが
のっている分です。

十詩子は
美容院に行く途中で
この店に頼んでおいたものなのです。

悟と十詩子の
ふたりだけのクリスマスは、
続きます。

悟:
わーこのケーキ良いよね
母が亡くなってから
クリスマスにケーキを食べる習慣なんて
無くなってしまったよ。

十詩子:
そうよね
私も就職してから
そんなもの無かったわ
ローソクに火をつけましょうか
悟さん所では
してたでしょう?

悟:
してました。
よく知っているね

十詩子:
知ってますよ。
悟さんは覚えていないの
20年間に
私が出てきた夢を
覚えていないの

悟:
そんな夢見たかな
でも僕の夢を
なぜ悟さんが知っているの

十詩子:
少し複雑なのよ
この話をしたら
明日になってしまうから
またいつかね
ズーといるんだから
話のネタを
置いておかなきゃ
ひとつだけ言うけど
クリスマスの
メインメニューは
牡蠣のフライだったでしょう

悟:
そうだよ
冬場だし
おいしいから
なぜ知っているの

十詩子:
だから私は何でも知っているの
ところで
今日から
悟さんの家に
泊まっても良いでしょう

それを聞いた
悟は
飲みかけていた
コーヒーを
一瞬吹き出しそうになりました。

悟:
えっ
それは
ちょっと
早すぎるんでは
ふたりには
まだ時間があるんだし
結婚式も
あげないと

それに君の両親にも
会いに行かなくては
前にあったけど
そんな挨拶をしていないし
今度の正月でも
行っていいかな

十詩子は少しがっかりした様子です。

十詩子:
そうよね
正月に
豊岡に行ってくれるの
行きましょう

悟:
うれしさのあまり
忘れたんだけど
十詩子さん
会社やめるの
惜しいんじゃないの

十詩子:
もう辞めてきたんです。
明日からは
悟さんの所以外に
行くところはないの


悟:
それは
そうなの
退職を撤回するか
復職することはできないの

十詩子:
それはできないわ
私は
もう悟さん以外に
無いんです。
恥ずかしいから
何度も言わせないで下さい。

悟:
ごめん
ごめん