蛍子は
「おう
益雄さんが出てきたわ
いつものように駅に向かうのよね。
早足ね
会社に間に合わないのかしら、、、
あー
しんどいわ
、、、、、、、
、
汗が出るよね
駅に
ついたら
どこまでのるのだろう
わからないわ
定期を入れたわ
私も
大阪方面ね
電車が着たわ
急がなきゃ
あー前に乗るのね
あ混んでいる前に乗るなんて、
えいと
ドッコイショ
確か大阪じゃないかしら
大阪の鉄道模型のお店で出会ったくらいだから、
どうじゃないの
神崎川を過ぎたわ
十三ね
えっ 降りるみたい
『私降ります』
(乗客が
女性の声に驚いたように
変装した
蛍子を見ます)
えっ
私を見ないで
あ
恥ずかしいけど
益雄さんには
勘づかれていないみたい
十三の南の方ね
商店街を通って
このお店は
おはぎで有名なお店よね
帰りに買って帰りましょう。
そんなこと考えている場合じゃないわ
信号を急いで渡らないと
赤になっちゃうわ
どこまで行くのよ
十三筋ね
どこまで行くの
付いて行くの大変だわ
あっ
入っていくわ
え
大きな薬品会社はないの
社員証がないと
入れないわ
どうしましょう
あ
益雄が消えてしまったわ
残念だわ
勤め先はわかったけど
リサーチは無理よね
帰りを待とうかしら
でも
益雄さんは不規則に
お部屋に帰ってくるんだから
いつ帰るかわからないよね
とりあえず
あそこのファミレスに入りましょう