ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ロフトの妖精 その24

翌日の日曜日も
剛は
階段作りに
専念していました。

いつもの
日曜日の朝は
近くの喫茶店で
ゆっくりと
モーニングサービスで
コーヒーを飲むのですが
今日は
家で朝食を軽く食べ
ホームセンターに行きました。

今日は私も一緒について行きました。

一緒に行きたかったからです。

神政庁から呼び出し状が届くと
もう会えないかもしれないから
すこしでも
一緒にいたかったのです。

その日は
私は
剛の後ろをついて
階段作りを
見ていました。

夕方になって
ついに
階段ができあがりました。

まず剛が
下りました。

剛は
「これで大丈夫
もう落ちる事はない

神様にもそんな風に
報告して下さい」
と私に自信満々で言いました。

私もつづいて下りて
「本当に下り易い階段になりましたね。
ふくらはぎも打たないし
これなら
絶対に落ちないですよね」と
剛に答えました。

剛は
満面の笑みで
私は
少し不安げに
喜びあいました。

剛は
できあがったお祝いに
これから街に出かけて
食事でもしようと
言いました。

私は
それも良いけど
二人っきりでいたいので
「お祝いは後にして
こんばんは
家で夕食をとりましょう。」と
いいました。

ゆっくり食事をした後
お風呂に入って
寝る時間になりました。

剛は
「おやすみ」と言って
階下のベッドに潜り込みました。

私は
ロフトのベッドに上って
バリアもせずに
眠りに入りました。