ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ロフトの妖精 その25

神政庁では
星子が
問題の発言をした
直後から
騒ぎになっていました。

神政庁の
妖精情報収集課は
問題の発言の直後に
これを認知して
星子の直属の上司
と懲罰委員会
それと神様に報告していました。

直属の上司は
星子がそんな事を言ったのが
不思議でした。

まだ妖精としては
未熟なものですが
賢明な星子が
そんな単純と思えるような
ミスを何故したのか不思議で
上司は
懲罰委員会に
慎重に審査を願う
意見書を
直ぐに提出していました。

一方神様は
妖精情報収集課から
報告が来る前に
そのことを既に知っていました。

何万件の
事柄を一気に処理する能力を持つ神様でも
そこまで小さなことに
わからないのが普通なのに
わかったのには
理由があります。

何となく気になって
星子に神通力を
使っていたのです。

神様も
困惑してしまいました。

妖精が
愛情に関して
恥ずかしがるなど
ないと思っていたのです。

神政庁の中の事は
規則で決まっており
その規則を
神様が
違える事は
普通はできません。

星子の懲罰を
緩くする事は
神様でも
容易には
できないのです。

規則を変えるか
神様の持つ強権で
押し通すか
星子を助けるには
そのふたつしかありませんでした。

一方
懲罰委員会の面々も
前代未聞の
この出来事に
困惑していました。

懲罰委員会は
老練な
妖精出身者と
次代の神様を目指すエリート
それに
神政庁でながく事務を執ってきた者の内
特に優秀な者で構成されていました。

懲罰委員会は
何故
星子が
そんな事を言ったのか
どんな理由なのか
究明する事になりました。

妖精情報収集課に残されている
星子の
任務の始まりから
現在までの情報を
調べたり
神様の発言の筆記録についても
丹念に調べました。

その調査をした後
懲罰委員会の面々は
会議をすることになったのですが
出る意見は
「原因がわからない」というものでした。

懲罰委員会の面々は
愛情が
恥ずかしいと言う概念が
理解できなかったのです。

もっと言えば
人間の愛情がどんなものか
頭ではわかっているのですが
体験した事がないので
わからなかったのです。

一同は
神様に
この不可解な事件を
聞くべく
懲罰委員会始まって以来の
神様へ
召喚状を送ったのです。