直人に電話を掛け
会う約束をしました。
日曜日の午後
学校近くの
喫茶店で
会いました。
直人:
ゆっくり休養できた?
佳代子:
まぁ
それでね
私の話を聞いて欲しいの
直人:
なんなの
何かあらたまって
ひょっとして
告白?
そんなわけないか
佳代子:
告白
いやそんなことじゃなくて
直人:
残念
そうかと思って
わくわくして
出かけてきたのに
佳代子:
期待させてごめんなさい
でもある意味では
告白なの
直人:
なんなの?
佳代子:
私の夢の事なんだけど
直人:
佳代子さんの夢?
佳代子さんの夢って
射撃でしょう
佳代子:
学校のみんなは
そう思ってるかもしれないけど
射撃じゃないの
直人:
えっ
射撃じゃないの
何なの
本当は何なの
佳代子:
私の夢は
小さいときから
漫画家になる事なの
でも
ひょんな事から
射撃が始まって
みんなに言えなくなって
直人:
漫画家
漫画家なの
漫画家か
佳代子:
そう漫画家
私の本当夢は
漫画家なの
直人:
それじゃ
射撃を止めて
漫画家になるというの?
佳代子:
そうじゃない
私は
漫画家の夢を一時横に置いておいて
射撃を
やってみようと思うの
直人:
そんな簡単に
漫画家の夢をあきらめて良いの
佳代子:
諦めるんじゃなくて
一時休止するだけ
人生はながいんだから
、、、、
直人:
それで良いの
大丈夫なの
後で私を恨まない
佳代子:
恨むわけないでしょう
直人さんがいたから
ここまでこれたんだし