ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「ロフトに住むレジ係」その11

翌日は
早番で
朝早く起きて
職場に向かいました。

電気ガス水道が
復旧しているので
通常通り
営業です。

冬だったこともあり
冷凍の
材料は
電気が停電であったにもかかわらず
大丈夫でした。

店を開けると
いつもより
繁盛しました。

神戸に持っていく弁当を
頼まれる方が多いのか
いつもより
多いめです。

忙しく
バックヤードで
加代美は働きました。

冷凍の食品を
冷凍庫から出して
適宜切り分け
使うのです。

ゴム手袋を付けていても
冷たい食材を
多く触るので
つらい仕事でした。

3時に
遅番の人と
代わって
加代美は
帰り始めました。

神戸のことが
気になっていましたが
電車が止まっていて
簡単には
行けませんでした。

忙しい日々が
7日すぎ
非番の日が来ました。

JRで三田まで行き
神戸電鉄湊川まで行きました。

そこから歩いて
猛のマンションのところまで
やって来ました。

マンションは
一階の駐車場部分が
全開していました。

お部屋には
行くことが出来ません。

そのあたりの
避難先になっている
小学校に行って
猛を捜しましたが
見つかりませんでした。

猛の
勤め先にも行きましたが
あとかたなく
潰れていて
分かりませんでした。

そこで
少し歩いて
猛の実家のところに行きました。

実家には
姉だけが暮らしていて
加代美とは
疎遠でしたが
行ってみました。

加代美が訪ねると
猛が
頭に包帯を巻いて
出てきました。

加代美は
それを見て
ホッとして
安心してしまいました。