ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「ロフトに住むレジ係」その12

ホッと安心した
加代美は
我に返りました。

離婚した
元夫を
心配して
何時間もかかって
避難先に
来たのが
恥ずかしくなりました。

元夫は
加代美を見て
懐かしいそうな顔を
しましたが
加代美は
一通りの
挨拶をして
すぐに帰りました。

もう
夕焼けが
見えるような時間になっていました。

道を歩いていると
「おにぎりいりませんか」と言う声が
聞こえました。

ボランティアの人たちが
食事の
お世話をしていたのです。

加代美は
勤め先の
お弁当を
持っていましたので
丁寧に
断って
駅に急ぎました。

駅に着く頃には
既に
真っ暗になっていて
三田周りで
自宅に着いたときには
11時になっていました。

いつものように
真っ暗な
アパートのお部屋の
電気を点けて
中に入りました。


明日が
本当に疲れてしまって
お風呂に入って
すぐに寝入ってしまいました。