ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「冴子の人生は」その63

当時流行していた
黒い服を着て
黒の帽子
白いマスクの変装です。

変装しているのが
目立つのですが
冴子は
登や登の母親に
見つからないように
駅の近くの
出張所ではなく
少し離れた
市役所まで
歩いて行きました。

冴子は
駅や道が綺麗になっていたので
時間が経ったのだと
思いました。

市役所に着いて
住民票の申請書に書いて出しました。

世帯主の欄には
登の名前を書いて出したのですが
しばらくして
冴子は
受付係に
呼ばれました。

冴子の申請した住所には
冴子ひとりだけが
記載されているとのことです。

そこで
申請書を書き直して
出しました。

お金を払って
住民票を
椅子に座って
よくよく見ると
冴子が
家を出た翌日に
登と子供は
母親の家に転居していました。

おそらく
離婚届を
翌日出して
住所も
かえたのでしょう。

涙が
出てしまいました。

しばらく
その椅子に座って
動くことができませんでした。

小一時間経った時
冴子は
我に帰って
足取りも重く
市役所を
あとにしました。

冴子は
住んでいた家が
どのようになったのか
知りたくなりました。

でも
見つかったら
と考えつつ
でも
足は
家の方に向かっていました。