離婚届がすぐに出され 家が売られていて ショックを感じていました。 その上 Pにで会うとは 二重のショックです。 勇治に 離婚届が出されていたことや 家が売られたことも 伝えました。 でも Pのことは はじめから 話していません。 勇治は 控えめに 話は聞いていましたが 喜んでいるようでした。 「結婚できるんだよね」と 勇治は 言ってくれました。 勇治は 永く 内縁関係が続いて 勇治の 母親に 説明が できなかったのです。 この際 籍を入れて はっきりとしたいと 思っていました。 冴子は 嬉しかったですが 子供たちのことを考えると 結婚はためらいました。 そんなことを 悩んでいることを 勇治に 知られても 勇治に悪いと考え 明るく振る舞って 「結婚しようね」と 言ってました。 勇治もわかっているのか 「自分のパン屋ができた時に 結婚しよう」と 言ってくれました。 冴子は 胸が熱くなりました。