ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

正月企画「もうひとつの冴子の人生 パート2」その22

ジャズ喫茶では
ドア越しからも
ジャズの生演奏が
流れていました。

中に入ると
たくさんの人が
ジャズを聴いていました。

そんな中に
リーゼント風の髪型と
ジーンズ・革ジャンの
川上さんは
冴子の目にも
合っているように思いました。

冴子は
その時は
偶然ですが
ピンクのフレアスカートと
白地にピンクのドットの
上着を着ていました。

ふたりが
店に現れた時
誰もが
この店に
あった服装した
似合いのカップルと
思いました。

店員が
やって来て
注文を聞く目も
何か
興味津々というよな
様子でした。

ベースの
低音が
快く体に響きました。

とりとめのない
話をしながら
楽しい時間を
過ごしました。

そして
もうすぐ閉店と言う時に
川上さんは
「今度の
1月17日は
神戸の慰霊祭に
一緒に行きませんか。

もう三年も過ぎて
でも
傷跡も癒えないと思うけど
私も
「勇治」さんが
亡くなった
ところに参って
冴子さんの
ことを話したいと思います。」と
たどたどしく
話してくれました。


冴子は
それに
どう返事していいか
すぐには
思いつきませんでした。

「勇治に対する
私の気持ちを
よく知っていて
私に
話してくれている」と
心から
思いました。

でも
素直には
それに応じられない
わだかまりがあったのも
事実です。

しばらく
川上さんの
目を
見ていて
「少し考えさせて下さい」と
答えてしまいました。

川上さんは
がっかりした様子と
安堵した様子が
うかがえました。