ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

昭和30年代初めの頃 小話その3

姉は
みずやから
ひとりひとりの
お膳を出して
並べました。

私は
お膳の前に座りました。

(お膳というのは
小さな箱で
中に
お茶碗と
お箸が入っています。

普通は
ご飯のあとで
お白湯で
ゆすいで
おこうこ(大根の漬け物)で拭き取り
洗わず
また中に仕舞っておきます。

当時は
油ものは
絶対と言うほど
食べませんので
これで充分です。

水の便が悪い頃ですので
そのようにするのが
当たり前でした。

もちろん
お白湯は飲んで
おこうこは
食べておきます。

この当時は
お茶は飲んでいません。

お茶は現金で買わねばならないので
村で
お茶を飲んでいたのは
少数の裕福な人達のみです。)

お膳から出した
お茶碗に
ご飯がよそわれました。

父と兄は
茶碗は
いわゆるどんぶりです。

ご飯は
半麦米です。

(後で知った話ですが
ふつうの
半麦米(はんばくまい)は
麦四米六の割合でしたが
我が家では
本当の半麦米で
麦五米五の割合です。)

味噌汁とのお椀が
配られ
目の前の膳の上には
大根と白菜のぬか漬けが
山盛り置かれていました。

父の
「頂きます」のあと
家族全員が
「頂きます」の唱和のあと
食べ始めます。

私は
正座して
黙々と
食べ始めます。

食事中話すと
父の一喝がありますので
絶対に
黙って
食べていました。