ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

昭和30年代初めの頃 小話その6

新聞を
16分の1に切った
紙で
用をたした後
拭きます。

もちろん
そのままでは固いので
新聞を
もみもみして
使います。

お金持ちでは
新聞紙ではなく
ちり紙を
使っていたようですが
当時の私は
これが当たり前だと
思っていました。

いつの頃か
判然としませんが
もっと
もっと
小さい時には
母に
用をたした後
拭いてもらっていました。

でも
ある時
母は
私を呼んで
これからは
自分で拭くようにと
申しつけました。

そして拭き方を
私に教えてくれました。

たぶん
アイロンが入れてある箱を
逆さにして
その上を
こんな風に拭くのだと
手を取って
教えてくれました。

何回も
私自身
練習したように思います。

子供には
初めてのことですので
教えてもらわないと
わかりませんものね。

皆様は
如何ですか。

こんな風に教えてもらった
やり方で用をたしました。

便所の
入り口の
右側には
手を洗うための
水を蓄えた
ブリキで出来た
桶が吊ってあります。

桶の
下側には
棒があって
その棒を
上げると
水が
落ちてくるようになっています。

私は
背が低いので
届きませんので
下の
桶で洗います。

用をたした後
4才の
私には
何もすることがありませんので
縁側に
行きました。

ガラス越しに
陽光が差し込む
縁側は
暖かいです。

お布団を
出してきて
寝てしまいそうです。

母は
「行ってくるから
かしこく
留守番するんだよ」と
言って
用事を終えて
農作業に
行きました。

私は
ひとりっきりになりました。