ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

母の日に花を贈れる人は幸せ

ホームセンターに
用事があって
行きました。

アナウンスで
「今日は母の日
カーネーションが
一鉢500円」と
繰り返し告げていました。

カーネーションを
贈ることが出来る人は
幸せですよね。

母がいたあの日は
もう帰って来ません。


ゆく時間
過ぎてはかなき
母に日に
想い出しても
思いのみ




母の日に
母がいた何もなかった一日を
物語にしてみました。


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今から
50年前
寒くなってきた
11月のある日のことです。

母は
仕事から
帰って来ました。

農仕事で
急いですることがなかったので
唐人草を
刈り取りに行くために
帰って来たのです。

私は
小学校から
帰って来て
縁側で
手持ちぶさたで
のったりしていました。

母が
久しぶりに
早く帰ってきたので
土間に下りて
母の近くに行きました。

「正治
勉強しなさいよ」と
いつものことを
言われてしまいました。

本当は
勉強はしていませんが
「勉強した」と
嘘をついてしまいました。

今になって振り返れば
母の教えに従って
昼夜勉強していたら
もっと
母のためになるような
子供になれたのにと
悔やみます。

でも
その当時は
そんなこと
わからなかったのは
私の
徳のなさでしょうか。

ごめんなさい。

一服するまもなく
母は
リヤカーを
納屋から出して
出かけようとしました。

私は
「僕も付いて行って良い」と
聞きました。

母は
「いいよ」と
答えました。

母は
リヤカーの
後ろに
乗るように言いました。

我が家の
リヤカーは
リヤカーですので
自転車で
引っ張って
荷物を運ぶ
荷車です。

そのため
何も乗せていない時は
前の方に
重心があって
自転車が滑らないようになっています。

リヤカーが空の時は
後ろに
軽いものが乗っている方が
いいのです。

子供私が
丁度だったのかもしれません。

少し行くと
藻川の
堤防を
上らなければならないので
私は
リヤカーから降りて
押しました。

橋は
きでできていて出来たばかりです。

夏に
台風が来て
流されたため
新しい橋が架かったのです。