ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「超幸運な男」その52

申し合わせしたわけでもないのに
喫茶店から少し離れたところで
出会ってしまいました。

ふたりは
言葉はありませんでした。

何分くらい
見合っていたでしょうか。

それを
最初から
見ていたのは
マスターでした。

娘のあとを
つけてきたのです。

マスターにとっては
愛娘です。

娘が
好きだという人間と
結婚することを
応援したいけど
罰2の
初老の男では
娘の幸せのことを考えると
躊躇します。

いずれ
飽きることを
信じて
つきあうことだけを
許すことにしました。

ふたりにそのことを言うと
凄く喜んでいましたが
勝は
マスターの
心の中が
わかるので
手放しでは
喜べません。

郁恵は
素直に
喜んでいました。

結婚しなくても
会えるので
別に問題はないと
思っていました。

郁恵の
その考えに
一応
納得して
今まで通り
公明正大に
つきあうことにしました。