ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

防音は吸音・遮音・共振・質量等々複雑です。

まず下の遮音テストのグラフを ご覧下さい。 青線と 茶線は 小社防音室に音源をおいて 防音ドア越し お部屋中央 隣室トイレ内 隣室中央 の測定値です。 赤線は隣室防音ドア前に音源をおいて 防音室内の測定値です。 赤線と茶線は 音源位置と測定位置 を入れ替えたものです。

全体的には音源が防音室内の方が防音性のが良い

全体として 音源を防音室内においた方が性能が優れています。 距離的要素もありますが 同じ距離でも 優れています部分が多いです。

防音室に音源と隣室音源で結果が相違

遮音性能は 明らかに 100Hz付近 1000Hzから2000Hz付近で 相違しています。

低音側100Hz付近の相違についての一考

音源側と測定側を 入れ替えた場合 測定値に大きな差が生じます。 音源を 防音室外においた時のほうが 遮音性能が劣る結果になります。 これは お部屋に音源を置いたところの床が 共振したのではないかと 推察されます。 事実 揺れておりました。 防音室内の床は ベースメントにコンクリート ファンデーションに 積層防音板を使っていますので 100Hzでの共振は小さいと類推しております。

1000Hzから2000Hz付近での相違は吸音のためか

遮音材には その材固有の 共振があって その共振付近で 防音性能が低減する性質があります。 その性質を コンシデンス効果と呼ばれています。 私が使う材料に コンシデンス効果がでるのは 1000Hzから2000Hz付近です。 そのため 防音室内で測定すると その効果が出ていて 低減していると考えられます。 しかし 防音室内に音源をおいた場合は 大きくその効果は 出ていません これは 防音室内に音源をおいた場合は 防音室内の 吸音材で 吸音されたために 低減しているのではないかと 推測しております。 吸音材の効果は 高音側で ほぼ100パーセントになるので コンシデンス効果と 相殺しているのではないかと推測されます。