ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その96

翌日
薫子は
ふたりにそのことを話しました。

今日一日だけ
探して
帰ることに決めました。

大きな車でしたので
行けるところは
限られていました。

沿岸部は
表現できない程の
状況です。

大きなバスや
お船が
考えもできない所に
ありました。

警察や消防
自衛隊の方々が
一列なって
捜索しているのも見ました。

あんなに努力しているのだから
きっと
きっと
見つかると
言い聞かせて
仙台をあとにしました。




登は
東北で地震があった時
セールスで
東京にいました。

東京では
凄く揺れました。

慌てて
電話をして
家は大丈夫か
確かめました。

先の地震の時に
登の家が潰れてしまったことが
頭に残っていました。

家に帰って
テレビの報道を見て
ボランティアに
出かけることにしました。

セールス先の
姉妹病院が
仙台にあって
医療機器が故障したとの
知らせを受けていましたので
合わせて
会社を挙げて
行くことにしました。

車四台に
水や食糧
医療機器の修理部品をのせて
出発しました。

同じ頃
美奈子さんは
仙台の姉妹病院から
外科の応援要請が来ていました。

美奈子さんは
外科医としの
腕は
申し分なかったので
派遣班の
班長として出発しました。

要員は飛行機で行きました。