薫子たちは 夏子が ぐずるので 早々とレジをすませて 返り始めました。 ゆっくりと 家まで歩いて たどり着いた時は 3時前ですので お茶にすることになりました。 美奈子さんが 持ってきてくれたお菓子を 並べて コーヒーも入れて 3人は ゆっくりと食べ始めました。 薫子: このケーキ美味しいね 久しぶりだわ 美奈子: 京都の有名な店の 、、、、 美味しいよね 薫子: 今日はお休みなの 美奈子: 朝まで 泊まり勤務で 今日と明日は お休み 呼び出しがなかったらだけど 薫子: 大変ね 眠たくないの。 美奈子: 慣れたから 別に 電車の中でも どこでも 眠ることができるの 薫子: 凄いね 美奈子: 陽一さんは 大変だったわね 私もあの時 仙台に行っていたのよ 医師でも 気が遠くなりそうな程 ひどい方も おられました。 薫子: 陽一君は 見つからないのは きっと 私のことを考えての事だと 思うようにしています。 きっと 私に 悲しい思いをさせないように 見つからないようにしているのだと 思うようにしています。 美奈子: そうかもしれないね。 陽一君は 本当に 薫子さんを 好きだったんだから 高校に入って 入学式の日に 薫子を最初に会って その日から 好きになったと 昔言っていたわ 薫子: その話し始めて聞きます。 そうなんですか 美奈子: 結婚式の日に 聞いてやったのよ。 陽一君が 亡くなった今だから話すけど 私 陽一君が 好きだったの 作法クラブで会って 少し経った時から 好きになったんだと話すと そんな話をしたんですよ。 薫子には 負けたと思ったわ 薫子: えー 美奈子さんって 陽一君が そんな時から 好きだったんですか。 知らなかったです。 だったら 私よりもっともっと前から 美奈子さんは 陽一君を 好きだったんですね。 美奈子: そうなのよね でも 私は 選ばれなかったわ 今になると 陽一君が 私より 薫子さんを選んだ理由は 何となく わかるような気がする この話は つづきます。