先生には 美山町のレストランで 会うことになっていました。 そのレストランは もと薫子の実家で 今は 美奈子さんの お父さんの会社の レストランになっているところでした。 美奈子さんは 薫子から 話の内容は 聞いていました。 重い話だと思いました。 美奈子さんには その答えが出ないと 思っていましたが ジックリ考えると 登のことを 知っているので 「一途な登なら 陽一君を 越えることも出来るかも」とは 考えていました。 しかし そのことは 秘密にすると 登君と約束したので 話すことは出来ませんでした。 車を運転しながら それ以外の 無難な話をしながら レストランに到着しました。 もと 薫子の家に 到着です。 外観は 薫子が 子供の時と ほとんど変わっていませんでした。 それどころか 何かこざっぱりしていて 新鮮な感じを受けました。 先生は 既に着いていて 一番奥の座敷にで 待っていました。 薫子が住んでいる時は この座敷には 殆ど 来ることはなかったのです。 庭からは 紅葉した 山々が 見えました。