ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その169

夏子ちゃんが
強く握ってきた手を
握りかえしました。

夏子ちゃんが
痛くないくらいの
力で
握って
家まで
帰りました。

途中で
知り合いの人と出会って
笑顔のアイコンタクトで
挨拶しました。

薫子の
顔に
笑顔が戻ると
夏子ちゃんも
笑顔でした。

薫子は
我に帰って
安心しました。

ふたりは
繋いだ手を
振りながら
自宅近くまで帰って来ました。

向こうから
登が歩いてきて
笑顔のアイコンタクトをして
「夏子ちゃん
いつもの笑顔ですね。

こんにちは」と
挨拶しました。

夏子ちゃんは
「おじさんこんにちは
おじさんも
いつもの笑顔ですね」と
答えました。

三人は
笑顔で挨拶して
別れました。

登は
「薫子さんたちは
いつも笑顔で
いいなー

家族になったら
どんなに楽しいだろう」と
心の中で
妄想しながら
後ろ姿を
見ていました。

もし神さまが
本当にいるなら
頑張って
お願いしたいと
思っていました。

でも
疑い深い
登に
宗教心など
ありませんので
縁結びの
神社参りや
パワースポット巡りなどのようなことは
全くしませんでした。

もちろん
夜空を見て
星に願いを
することなど
その主義から
するわけはありませんでした。